黒岩虚空蔵尊冬祭り

(旧1月12日〜13日に行われるお祭り)平成13年は2月4日5日開催

(所在地:福島市黒岩上の町地内)

 十三詣りといわれ、男女13歳になると虚空蔵に詣り知恵をもらう風習がある。子供の身体健護と学問成就祈願、また丑寅の神様として有名。 ご本尊の虚空蔵菩薩は無限の知恵と福徳を衆生に分け与えて救うというありがたい菩薩様である。

 現在の黒岩虚空蔵堂は古川善兵衛によって再建建立された(古川善兵衛と西根堰を参照)

 2月4日 今年中学生になる娘を誘い夕刻お参りにでかける。福島市の中心地の南 黒岩の小高い森に囲まれ一番奥まった処に満願寺はある。だらだら上りの道を上がったきった処に民家がならび 露店の裸電球がこうこうとたかれそこだけはお祭りの雰囲気である。 ダルマやマサルが並べられた店、焼き鳥、イカ焼き、おでん、お好み焼きなど食べ物を扱う店、ゆずアメ、大判焼き、バナナチョコを売っている露店が軒をつらねていた。

いぼなしの鐘

 阿武隈川の天然の断崖の上に建てられた満願寺。山門をくぐると正面に本堂。本堂の脇に通称「いぼなしの鐘」の鐘つき堂。 少し下ったところに観音堂があり、その先に虚空蔵尊堂が見えてくる。手前に、「なで丑」と「なで寅」が2体ずつあります。(なで丑とは?)

 お堂の中ではおそらく檀家の方々でしょうか、お札を売っていました。奥まった一角にはお坊さん達6〜7人が集まって話をしていました。終夜まつりということで、この日は翌朝までお堂を開け参詣者を迎えるのだそうです。

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満願寺山門 黒岩虚空尊堂

黒巖山満願寺と黒岩虚空蔵尊堂

 お寺の建立の詳しい時は定かでないらしいが、今から約千五百年前 弘仁二年 嵯峨天皇の命により蝦夷平定のため「山中大納言植久」が都に凱旋するのに先立ち、自らの持仏「虚空蔵尊像」を黒岩の地に安置して、陸奥の鎮守とした。
 現在の虚空蔵尊堂は寛永十一年(1634)七月二十三日に上杉定勝と古川善兵衛によって再建されたものである。

なで丑 像

なで寅 像

観音堂 

 吉良上野介の夫人は上杉藩主 上杉定勝の四女「於サン」であり、彼女が米沢と江戸の間を往復する時の休息所として、満願寺があてられた。於サン=梅嶺院が礼拝した「如意観音菩薩」を寄進して建てた観音堂がある。

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